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2025年11月21日 (金)

よこやま通信 No.233

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 バイオフィルムとは歯の表面や歯周ポケットに付着するぬめり汚れのこと。細菌などの微生物が分泌する粘着性の物質です。

シンクの三角コーナーや排水口などにこびりついた汚れをイメージすると分かりやすいと思います。

それが、中に虫歯菌や歯周病菌をくるみ込んで悪さをする。バイオフィルムはしぶといので、洗口液などでちょっとうがいをしたぐらいでは落ちません。ですので、口が汚れたまま食事をすれば、そのまま体の中に飲み込んでしまうことになります。

 以前は、バイオフィルムは体の中に入っても胃酸の強力なPHでやられるだろうというのが定説でした。でも、近年はそれがネバネバに守られて胃を通過することがわかっています。落とすためには歯ブラシで擦るしかありません。バイオフィルムをコントロールするためにも、毎日丁寧に歯磨きをしなければならないのです。

 また、バイオフィルムが口にあると外からのばい菌やアレルゲンをダイレクトにキャッチしてしまいます。これからの季節、風邪もひきやすくなります。そのバイオフィルムは糖質が大好物で、ジュースや飴などでできやすくなります。おやつを食べた後は、軽く水で口をゆすぐ癖をつけましょう。

 

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 歯周病による炎症で放出される物質、サイトカインなどが血流に乗って全身を巡ります。

 炎症が起きた歯茎の出血で口の中の細菌が腕の血管に到達するまでにかかった時間は、わずか90秒だったとする実験もあります。これは、毛細血管から細菌自体が流れ込む "菌血症" の状態です。歯周病菌やそれが産生する毒素が全身のあらゆる部分にアタックをかけ、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化、認知症などの発症や重症化に関わります。大人世代になったら、虫歯よりも歯周病をケアしなければならないと言われるのはそのためです。

 そして、近頃は前述したバイオフィルムも大いに問題視されていて、近年大腸がんの病変組織から、“とある歯周病菌”が検出されたことが話題になりました。口の中で増殖した歯周病菌が何らかの経緯で肛門にまで到達していたのです。

これは、とてもセンセーショナルで、バイオフィルムにくるまれた細菌が腸に届く機序の解明を目指し、日夜研究が進められています。

 歯周病菌が小腸や大腸に届けば、日頃どんなに "腸活" に精を出しても腸内環境は台無しになってしまいます。

 

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