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2024年8月 5日 (月)

よこやま通信 NO.218

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今月号は、子どもの不正咬合予防のための基礎知識についてお話していきます。

歯並びの良い子に育てるために欠かせない基本的な知識とは…

いくつかありますが、今回は2つ紹介していきたいと思います。

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①正しい舌の位置と間違った舌の位置

舌の先は通常、上顎の中にすっぽり収まっています。舌の先は上の前歯の少し後ろ、そして舌背(舌の背中の部分)は重力に逆らって、上顎にペタッと付いている状態が舌の正しい位置なのです。成人患者さんにその話をすると、「本当ですか?知らなかった!」と驚かれる方が多いのですが、歯並びが悪い方のほとんどが、この舌の位置が間違っているからなのです。フーセンガムを膨らませる前には、ガムを上顎に押し付けてペタンコにしますね。そんな感じで、舌はつねに上顎に当たっていなければならないのです。

この舌を持ち上げる力は乳幼児期に培われるとされ、この時期に口呼吸をしていると、舌を上に挙げておくことが難しくなってしまいます。

舌の位置をチェックすることは難しいかもしれませんが、少なくとも、子どもの口唇がしっかり閉じているかどうかを見てあげてください。

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②正しい飲み込み方とまちがった飲み込み方

飲み物や食べ物を飲み込むことを“嚥下”(えんげ)といいます。

正しい嚥下では、食べ物はしっかり噛んだ後、舌の上に集められ、上顎に押し付けられるようにして、のどの奥へ送られていきます。

そのときには口唇の力は使わず、舌を上顎にだけ押し付けて嚥下します。間違った嚥下をする患者さんは、口唇を開けたまま食べ物を噛んでいることが多く、嚥下の際には、口唇を強く緊張させ上下の歯の間に舌を挟んだり、歯の裏側を舌で押したりしてしまうのです。

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正しい嚥下の機能を習得していくためには、口唇をしっかり閉じて鼻で息をすること、食事の際には口唇を閉じて奥歯でしっかり噛むこと、指しゃぶりをあまり長期間続けないことが大切です。

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