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2024年6月18日 (火)

よこやま通信 NO.216

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医院長の穣です。さてまた梅雨の季節になりますね。先々での渇水も困りますので、今の時期にある程度の雨量は確保したいところですが、お隣の西川が氾濫するほどの降雨はお許しいただきたいと、今年もお天道様にお願いしながら、せっかくなのでこの時期だから楽しめることをひとつでも多く見つけて生活に彩りを添えたいなと思っています。気温や湿度の変化もめまぐるしい時期ですから体調管理にはくれぐれもお気を付けください。

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最近、歯と歯茎の境目で歯が欠けたり削れている患者さまをよくお見受けするようになりました。対処に苦慮する場面も増えて参りましたので、現状を今月の紙面を通じて皆様にお伝えいたします。

 

NCCL

(Noncarious Cervical Lesion ノンカリエス サービカル リージョン)

この部位は特にCEJ(セメントエナメルジャンクション)と呼ばれています。いわゆる歯の首の部分にあたるところで、このCEJにできた、う蝕ではない歯質の実質欠損の事をNCCL(非う蝕性歯頸部歯質欠損)といいます。基本的には象牙質にまで及ぶ欠損であることが多いです。

年齢とともに有病率、重症度が高くなり、酷くなると歯が冷たいものにしみるようになったり、歯が折れる原因になることもあります。NCCLはTooth Wear(トゥースウェア)という病気の中の一つと考えられております。因みにTooth Wearとは、虫歯では無いのに歯が溶けたり欠けたりする病気の総称です。生活習慣との関連が深く、原因は多岐にわたるため現在もはっきりとした結論が出ておりません。

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では、NCCLの主な原因は・・・?治療法は・・・?

【NCCLの主な原因】

咬耗:歯ぎしり、食いしばりなどで歯がすり減った状態

摩耗:歯磨きの圧、研磨剤入りの歯磨き粉などで歯がすり減った状態

酸蝕:過度な酸性の飲食物の接種、嘔吐などで歯が溶けている状態

NCCLはやっかいなことに、これらの他にも生活習慣や加齢など複数の原因が同時に作用する疾患と考えられており、原因や成り立ち、進行スピードなどは未だに明らかになっていません。故に、治療基準や治療法も正確なものが確立されておりません。ですから、とにかくお口の中の定期的なチェックが望ましいわけです。

治療方針~現状で、当院として望ましいと思われるもの~

・無症状で欠損部が小さい場合は、経過観察を行います。

・知覚過敏症状が出ていれば、知覚過敏用の薬剤塗布を行います。

・欠損部が虫歯になってしまっている場合は、コンポジットレジン充填、いわゆる通常の虫歯の治療を実施しております。

NCCLにならないために、あるいはこれ以上の進行を防止するために、特に歯ぎしり・食いしばりがある場合はマウスピースの製作とご使用をおすすめしております。また、咬み合せが悪い場合は咬合調整、歯列矯正をご提案する場合もございます。特にマウスピースの使用は、NCCLの予防や進行抑制に極めて効果的な印象を受けております。ブラッシング圧が強すぎる場合は、歯みがき指導(適切なブラッシング・歯磨剤・歯ブラシの見直し)を実施いたします。具体的には、こういう症状がある方には硬めの歯ブラシはおすすめいたしません。当院では、歯科衛生士を中心としたスタッフ全員で、皆様方それぞれのお口の状態に適した歯ブラシをお選びしております。また、ご自身のブラッシングの圧(力)が正しいかもチェックさせていただいております。

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ご使用中の歯ブラシを含めたすべてのデンタルケアグッズのご使用方法も皆様と一緒に検討し、望ましい使用法をご提案させていただきます。せっかくご購入された電動歯ブラシ等お持ちのもので使用方法にご心配があれば、遠慮なくご相談ください。定期的にご来院いただければ、お口の健康維持を十分にお手伝いできるものと考えます。

 

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