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2024年5月11日 (土)

よこやま通信 No.215

Haisya_drill 

 

虫歯はプラークの中の酸により溶かされてできる

歯の表面についた歯垢はプラークといい、おびただしい数の細菌が集まってできたものです。プラークの中の虫歯菌は、砂糖などの炭水化物を分解して酸をつくります。この酸によって歯の表面のカルシウムが溶け出し、穴が開いてできるのが虫歯です。しかし、歯の表面がフッ化物(フッ素)で強化されていたり、唾液の酸を中和する 能力が高かったりすれば、虫歯の発症は防げます。

 

虫歯予防にはフッ化物が効果的です

虫歯予防におけるフッ化物利用法には、歯の表面に作用する「局所応用」と、歯の形成期には虫歯抗性の高い歯を形成し、同時に歯の表面にも作用する「全身応用」があります。

「局所応用」

①フッ化物洗口

フッ化物洗口用の製剤は水に溶かして使う顆粒状のものと液状のものがあります。

②フッ化物配合歯磨剤

年齢 使用量 フッ化物濃度 使用方法
歯が生えてから2歳 米粒程度 1,000ppmF
  • 就寝前を含めて1日2回以上の歯みがきを行う
  • 1,000ppmFの歯磨剤をごく少量使用する。歯磨き後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい。
  • 歯磨剤は子供のてが届かない所に保管する。
  • 歯磨きについて専門家のアドバイスを受ける。
3~5歳 グリーンピース程度 1,000ppmF
  • 就寝前を含めて1日2回以上の歯磨きを行う。
  • 歯磨きの後は、歯磨剤を軽く吐き出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。
  • 子供が歯ブラシに適切な量をつけれない場合は保護者が歯磨剤を出す。
6歳~成人・高齢者 歯ブラシ全体 1,000ppmF
  • 就寝前を含めて1日2回以上の歯磨きを行う。
  • 歯磨きの後は、歯磨剤を軽く吐き出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。
  • チタン製歯科材料が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使用する。

③フッ化物歯面塗布

歯科医院での塗布になります。ただし、フッ化物歯面塗布を行っても歯面のフッ素は日々減少し、数週間もすればすっかり失われてしまいます。減っていくフッ素を補うのは、日常のフッ化物配合歯磨剤です。

「全身応用」

①水道水フロリデーション(日本では現在行われていない)

②フッ化物サプリメント(錠剤、ドロップ、トローチ、チューインガム)

 フッ化物添加食塩・フッ化物添加ミルク

 

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