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2023年4月16日 (日)

よこやま通信 NO.202

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あれもこれも実は唾液のおかげ

①唾液の量による力Body_tongue_color2_white

唾液の99.5%は水分です。水として細菌や食べ物を洗い流す作用、食べやすくする作用、粘膜を濡らして傷をつけにくくする作用などがあります。

②口の中が掃除されるのも、唾液のおかげ

唾液には口の中を洗い流す作用があります。この作用のことを自浄作用と言います。自浄作用は、唾液を飲み込む時にはたらきます。嚥下すると綺麗な唾液がまた分泌され、汚れた唾液は食道に飲み込まれます。人間は1分間に2回唾液を飲み込んでいるので毎日相当数の洗浄が行われていることになります。朝、口がねばつくことがありますよね。これは液中に唾液が大幅に減り、唾液の量が激減した結果、自浄作用が停滞し、細菌が増えて口が汚れた証拠なんです。

③味を感じられるのも、唾液のおかげ

舌の表面がザラザラしているのは舌乳頭と呼ばれる突起があるからです。舌乳頭は4種類あり舌上部には全面を覆うように糸状乳頭、ところどころに茸状乳頭があります。舌奥の脇には葉状乳頭があり咽頭近くには有郭乳頭があります。糸状乳頭を除く3つの乳頭には味蕾という器官があり、ここで味を感じます。しかし、味蕾に食べ物が触れただけでは味は感じません。味物質が唾液に溶けて初めて味蕾に運ばれるのです。つまり、水溶性のものしか味は感じません。

スプーンや箸はもちろん水溶性ではないので、味はしません。また、味蕾の周りはいつも唾液が分泌されており、水に溶けた物質をすぐ洗い流します。「食べることは生きること」と言われますが腐敗しているような危険なものを食べないよう、唾液が次々と味物質を洗い流すことで、新しく口に入ったものが安全かそうでないかを判断する事ができるわけです。

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味蕾は舌だけではなく、軟口蓋、咽頭、喉頭蓋、頬にもあります。その他消化管にも味覚のレセプターが存在します。喉越しって大事なんですね。

 

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