よこやま通信 No.188
医院長の穣です.今年の冬も寒い冬ですね.
県北では積雪量も多いようで、この時期の雪景色を楽しみにしている私としては大変うれしいのですが、今年もウインタースポーツを楽しんでよいのかどうか大変悩ましく、とりあえずはYouTubeでバーチャルスノーボードとバーチャル日帰り温泉を楽しんでおります。
昨年末で2年が経過したコロナ禍ですが、年明けから報道される感染者数は相変わらず多く、これだけ見ると心配しかないですが、ここは冷静に今までの経験を踏まえて、重症者数との関係を注視して、これらの報道の内容はむしろ、我々が行動規範を決定するための情報としてうまく利用するのが望ましいのかなと愚考いたします.皆で協力して基本的感染対策を万全にし、コロナウイルスを警戒しながらも、せっかくなので今年の冬を楽しみながら、この災禍を乗り越えていけたら良いですね.
マグネットデンチャー(磁性アタッチメント義歯)は、磁石の引き合う力によって入れ歯を安定させようする入れ歯のことです。今までは保険適応外であったため、当院でも1ヶ所につき装着には5万円+消費税でご負担をお願いしておりました。治療法自体が新しいものではないのですが、保険適応になったということは患者の皆様にとって大きなメリットではないかと考え、今月号の紙面をお借りしてご報告させて頂きます。
マグネットデンチャーの構造は、歯の根っこ(歯根)には、キーパーと呼ばれる磁石とくっつきやすい金属を埋め込み、入れ歯の中に組み込んだ磁石がくっついて、入れ歯が外れにくくなります。
入れ歯が安定しない方で、歯根を抜かずに置いてあるケースが適応症例です。ただ、歯根を残すと、歯根周囲の歯茎が腫れやすくなることや、動揺がある歯根が引っ張り出されてしまい入れ歯がかえって合いにくくなってしまうことがあります。磁石を使って、義歯を安定させるのが良いか、歯茎の腫れや、歯根の位置の変化がない方が良いか、の診断と相談は最低限必要になります。当院での治療上、義歯によってリハビリが必要な患者の皆様に有効な選択肢の一つとしてご提案出来ればと準備しております。
MRI検査は磁気を使う検査のため、MRI検査は可能ですが、キーパーと呼ばれる金属により、その周囲の画像は乱れます(これは実際のところ、そもそも口の中の他の金属でも起こることなのですが・・・)。MRI検査を受ける際には撮影担当の方に磁石を使用した入れ歯を装着していることと、撮影の時は、入れ歯を外さないといけないことをお伝えいただけると幸いです(装着したままだと、入れ歯の磁石の吸着効果が消失する可能性があります)。
総入れ歯に近い大きい入れ歯を使用されている方や一番奥の歯の支えがない部分入れ歯を使用されている方にとっては、磁石の効果で、入れ歯が少しでも外れにくくなってくれますし、このような治療が保険適応になるメリットは大きいと考えています
マグネットデンチャーについてご興味を持たれた方は、遠慮なくご相談ください。
本年も横山歯科・矯正歯科医院をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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