よこやま通信 No.186
師走の候、何かと気忙しい日々ですが、皆様お元気でいらっしゃいますか。
矯正担当の暁です。今年一年もコロナ禍にて旅行や外食等控えざるをえなかったものと存じます。
しかしながら、ここ最近は感染が減少し、社会活動が少しずつ回復してきているよう気がします。感染対策を徹底し、少しずつ街にも出ていこうと思います。
さて、12月の通信は、よく質問を受けますマウスピース(見えない)矯正についてです。
マウスピース矯正治療は、大きく2期に分けられていて、1期は幼児から学童期に用いられるものと、2期目は永久歯萌出後の治療になります。
1期での治療は軽度の上顎あるいは下顎前突(出歯や受け口)に適応されます。ほぼ既製品のマウスピースを用いることが多く特に夜間睡眠時等に使用します。主に口周りの筋肉や舌の位置および顎の位置などの矯正治療を主として、悪い癖やなどを取り除いていくといった治療となります。この治療を経て本格的な矯正治療に移行される患者様は多いと思います。
次いで、2期の治療では、永久歯のガタガタ歯並びに対して直接的に歯を動かしていきます。その治療の流れとしては、まず歯列模型を作成し、その模型上で歯を徐々に移動させ、都度透明な樹脂シートによりマウスピースを作っていくという流れになります。個々に作成されたマウスピースを24時間装着(食事、歯磨き時は除く)し続けます。2週間ほどで新しいマウスピースに交換し、装着し続けてください。
今回は、マウスピース矯正のについてお話ししました。1期、2期いずれの治療においても患者様の歯並びの程度により使用できる装置は変わってきます。当医院ではマウスピースが適応されるケースはかみ合わせのずれや、歯のガタガタの状態が軽度の患者様です。患者様自身が軽度と思われていても実際確認し、診査分析してみるとマウスピース矯正は不適応と診断することも多いです。まずは、一度矯正歯科医に相談し、診てもらうようにしましょう。
日ごとに寒さが厳しくなっておりますので、くれぐれもご自愛ください。それでは、失礼します。
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