よこやま通信 No.184
副医院長の玲です。お彼岸も過ぎて、少しは涼しくなって参りましたでしょうか。
我が家は、今年の春から息子の畑が欲しいという要望を叶えるため、ベランダのプランターで野菜栽培を始めました。ホームセンターで色々な野菜の苗を買い、育ててみました。
ミニトマトはとてもよく育ってくれて、たくさんの実が取れました。オクラと小玉スイカの苗はあまり育たず、枯れてしまいました。あと、ナスを育てていましたが、よく成長はするものの、花が咲いては落ちてしまい、実になることがありませんでした。ところが彼岸を過ぎる頃から、突然、花が落ちなくなり、実が成り出しました。秋ナスの実ができてくれれば、嬉しい限りです。このように、息子の要望だったはずの畑作りが、今や私の趣味となってしまっています。自分で育てた野菜はやはりおいしく感じます。コロナ禍でお出かけできないので、お家で野菜栽培をしてみるのも楽しいですよ
お口の機能低下と認知機能の低下~お口が弱ると認知機能も弱る?~
近年、お口の健康が認知症に関係する可能性が報告されています。
しかし、お口が具体的にどうなると認知機能が低下してしまうのかはわかっていませんでした。そこで日本人の高齢者を対象に、お口の健康と軽度認知障害の関係を調べる研究が行われました。
認知機能に問題のない13,594人の高齢者を6年間追跡し、「認知機能の低下があったか」「お口の機能の低下があったか」を調査しました。
認知機能の低下の質問は、
○周りの人から「いつも同じことを聞く」と言われるか
○自分で電話番号を調べて電話をかけることをしているか
○今日の日付がわからないときがあるか
お口の機能低下の質問は、
○お茶や汁物でむせることがあるか(嚥下機能)
○半年前に比べて硬いものが食べにくくなったか(咀嚼機能)
○お口の渇きが気になるか(口腔乾燥感)
○歯が20本以上あるか(残っている歯の本数)
その結果が下のグラフです。
☆男性:嚥下機能が低下していない人のうち、25.6%に認知機能の低下
嚥下機能が低下している人のうち、35.2%に認知機能の低下
★女性:嚥下機能が低下していない人のうち、24.1%に認知機能の低下
嚥下機能が低下している人のうち、31.5%に認知機能の低下
咀嚼機能が低下している人、口腔乾燥感がある人、残っている歯の本数が少ない人も認知機能が低下している割合が高くなっていました。
お口の機能が低下すると、食事がしにくくなるため栄養不足になりがちです。また、残っている歯が少ないと、人に顔を見せるのが億劫になり、外出や交流が減っていきます。そうしたことが、認知機能の低下につながると考えられます。
・虫歯や歯周病を予防・治療する
・人と話す
・よく噛んで食べる
・お口の体操をする など
お口の健康を保つことが、認知機能低下の予防につながりますよ!!
« よこやま通信 No.183 | トップページ | よこやま通信 No.185 »
コメント