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2021年5月16日 (日)

よこやま通信 No.179

 「歯ぐきがたびたび腫れる」  腫れた歯茎のイラスト(歯石なし)

 歯ぐきの腫れはプラークの毒素が原因と思われます。プラークとは、歯の表面にみられる付着物のことで、以前から「歯垢」「歯苔(しせい)」とも呼ばれていました。しかし、その後の研究によって、プラークは歯の汚れや垢というよりも、細菌がパックされたものであることがわかりました。つまり、プラークはむし歯や歯周病の原因となる細菌の塊なのです。むし歯のイラスト

 プラークを放っておくと、どんどん歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできたすき間)が深くなります。歯周ポケットが深くなると、プラークが溜まりやすくなり、歯周ポケットがさらに深くなってしまいます。この悪循環を止めるには、ブラッシングなどのプラークコントロールが必須です。

 

 「プラークには2種類あります」

 プラークには、歯ぐきより上の歯の部分(歯冠側)にプラークがくっつく歯肉縁上プラークと、歯周ポケットの奥深くにある歯の根っこ(歯根側)にプラークがくっつく歯肉縁下プラークがあります。
第2章 歯について

出典:dStyle 「歯科のお仕事完全マニュアル」 https://style.dental/dstyle/list/skillup/5380/


出典:インプラントネット「歯科用語集」 https://www.implant.ac/exec/word_detail/-/1407.html



 歯肉縁上プラークは細菌の塊で、歯肉炎を引き起こします。細菌の塊の中にはレンサ球菌、放線菌、グラム陽性桿菌(ようせいかんきん)が多くみられます。コーンコブと呼ばれるトウモロコシの穂軸に似た構造も認められます。

 これに対して、歯肉縁下プラークは、歯周ポケット内でバイオフィルムを形成しています。このバイオフィルムの中には、歯周病原菌と呼ばれる特別な細菌が増殖しており、歯周病原菌のいくつかが集まって歯周組織を破壊します。歯周縁下プラークの中に潜んでいる細菌が最も危険ですから、徹底的に排除する必要があるのです

歯ブラシと綺麗な歯のイラスト

 「歯肉の腫れを抑えるにはブラッシングが有効」

 ブラッシングにより、細菌の塊であるプラークの付着を防ぐことができます。プラークの毒素は歯ぐきの腫れの原因となりますので、プラークの量を減らせば、腫れも治まるのです。

歯肉縁上のプラークの抑制には、ブラッシングが有効です。しかし、歯の根元の歯周ポケット内に存在する歯肉縁下プラークには歯ブラシの毛先は届きません。では、ブラッシングは歯肉縁下には効果がないのかと思うかもしれませんが、歯肉縁上プラークが増えないようにすれば、歯肉縁下プラークも増えないようにできるのです。

 

 「歯石はプラークの中の細菌によりつくられる」 

 歯石はプラークによってつくられます。細菌の塊であるプラークは歯にくっついた後死んで固くなります。このプラークの死骸に、さらに別のプラークがくっつくことで、徐々に歯石が大きくなっていくのです。

 

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