よこやま通信 No.174
師走の候、皆様お忙しく過ごされていることと存じます。
矯正担当の暁です。
今年一年は、コロナ禍により休日の旅行や外食、日々の生活様式などの変更を余儀なくされることとなりました。個人的には不要不急の外出を避け、自粛生活の日々で生活はメリハリなくフラットになりました。それでも時間は等しく経過するため、少し歯がゆく感じる一年でした。
今後まだストレスを感じる日々が続きますが、体調を崩さないようにお互い気をつけて生活していきましょう。
さて、12月の通信はよく質問を受ける矯正治療中における痛みの有無についてです。
矯正歯科治療は、その開始時期により歯を動かす機構が変わります。
小児期での矯正治療は成長期における顎骨の成長不足などが判明し、成長する余地があればその成長を促すような治療を行います。
歯列全体や顎骨周囲に力がかかるので口腔内部や外部から様々な圧迫感が生じます。
次いで、永久歯萌出後に行うⅡ期治療では各歯に装置を取り付け、ワイヤーにて歯のガタガタや凹凸・スペースを埋めながら綺麗に配列していきます。
歯の移動の際、3次元的に力が加わるため、特に咬み合せ時に痛みが生じることがあります。
もし痛みがある場合、痛みの発生から治まっていく経過は、最初痛くて徐々に治まっていき、一週間以内には治まっていくという感想がかなり多いです。
しかしながら、痛みの度合いは個人差がかなりあります。
最初にワイヤーが装着された時の痛みが一番大きかったと感じる方が多くみられました。しかしながら、虫歯の痛みなどの生活に支障をきたす痛みではないようです。(患者さまが我慢してくださっているのでしょうが・・・)
今月は矯正治療の痛みに対して取り上げてみました。患者さまの中には、痛みが出るならやっぱりやりたくないと思われるかもしれません。
しかしながら、今まで矯正治療された患者さまの中で、痛みが原因で治療を途中で中止された方はほぼいません。痛みが強い場合には、弱い痛み止めで治まることが多いため、我慢せずに痛み止めを飲むことも勧めております。
またわからないことなどがあれば、スタッフにお尋ねください。それでは失礼します。