よこやま通信No.171
「コロナウイルス」について
① これまでに、人に感染する「コロナウイルス」は7種類見つかっており、その中の1つが昨年の12月以降、問題となっている
新型コロナウイルス(COVID- 19)です。
このうち4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%を占め、(流行期は35%)多くは軽症です。
残りの2種類は、2002年に発生した 「SARS(重症急性呼吸器症候群)」や、2012年以降に発生している、「MERS(中東呼吸器症候群)」です。
コロナウイルスは、あらゆる動物に感染しますが、種類の違うほかの動物に感染することは稀です。
また、アルコール消毒で感染力を失います。
② 新型コロナウイルスの遺伝子配列が、コウモリ由来のSARSのコロナウイルスに近いため、コウモリが起源となった可能性が考えられます。
③ 感染様式は、飛沫感染と接触感染の2つが考えられます。
④ 環境中における新型コロナウイルスの残存期間は、エアロゾルでは3時間、プラスチックやステンレスの表面では72時間まで、
銅の表面では4時間以降、段ボールの表面では24時間以降、ウイルスの生存が確認されませんでした。
他のコロナウイルスは20度程度の室温で、プラスチック上でSARS-CoVでは6~9日、MERS-CoV48時間以上とする研究があります。
インフルエンザウイルスAの残存期間は数時間程度であり、新型コロナウイルスについても、インフルエンザウイルスと比較して残存期間が長い可能性が
あります。
⑤ 新型コロナウイルスに有効な界面活性剤
新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、職場や家庭におけるアルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、経済産業省から要請された機関が消毒法の有効性評価を行いました。
検証試験1回目の結果として、住宅・家具用洗剤等に使われる計5種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに対して有効であるとわかりました。
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
・アルキルグリコシド(0.1%以上)
・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
↓
具体的な製品例
台所洗剤・・・キュキュット、ジョイ、チャーミー、ママレモンなど
住宅・家具用・・・かんたんマイペット、マジックリン(各種)、ルック(各種)、スクラビングバブル(各種)など
☆身近なものの消毒には、台所周り用、家具用、お風呂用、トイレ用など、用途に合った「住宅・家具用洗剤」を使いましょう。
☆安全に使用するため、製品に記載された使用方法に従い、使用上の注意を守って正しく使いましょう。
☆手指、皮膚には使用しないでください。
台所用洗剤使用時の注意
・スプレーボトルでの噴霧は行わないでください
・作り置きは効果がなくなるので、その都度使い切って下さい
・プラスチック部分を拭いた場合、そのまま放置すると傷むことがあるので必ずすぐに水拭きしてください
・塗装面や水が染み込む場所や材質には使わないでください
出典:経済産業省「新型コロナウイルス ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」<https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/0522_poster.pdf>
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