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2019年3月 5日 (火)

よこやま通信 No.153

  内服薬と歯科治療の関係

歯科治療はそのほとんどが出血を認める外科手術と言われています。
歯周炎に対する抜歯や、歯周外科手術、インプラント埋入手術なども増えてきています。患者さんの服薬状況や全身疾患の状態を十分に把握せずにそのような治療に臨むと、重大な病気を見逃し、医療事故を起こす可能性もあります患者さんの服用状況を確認すれば、どのような病気なのか予想ができ、安全に歯科治療を行うことができます
  歯科治療に注意が必要な薬
①抗凝固薬、抗血小板薬、<ワ-ファリン> <バイアスピリン>など。
  出血しやすくなります。抗菌薬や消炎鎮痛薬などと併用すると出血のリスクが高まります 血液検査の「PT-INR」値を確認させて頂く場合があります。
②降圧薬 <アダラ-ト>など。
  血圧の上昇に注意が必要です。高血圧の患者さんの中には、動脈硬化による狭心症や、心筋梗塞、脳血管障害、動脈瘤などを合併している方も多く、歯科の外科手術を行う際には、細心の注意が必要です
③糖尿病薬 <ジャヌビア>など。
  脱水や、血圧が下がりやすい、傷が治りにくいことに注意が必要です。血糖値のコントロ-ル状況を把握するために、血液検査の「HbA1C」値や、食事摂取の有無等を確認させて頂く場合があります
④免疫抑制剤 <ネオラール>など
  抗癌剤、リウマチなどに使われる薬です。感染症に注意が必要です。休薬できないと が多いので、抜歯などの観血的処置を行う場合は予防的抗菌薬投与が必要です。
⑤ステロイド内服薬 <プレドニゾロン>など
  あらゆる病気に対して使われる薬です。感染症に注意が必要です。 ステロイド剤の服用は、生理的に分泌される副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を大量に服用していることと同じなので、長期に服用している方は副腎皮質機能が低下している場合があり、ストレスがかかった時にショック状態になることもあります
⑥ビスフォスフォネート製剤、抗RANKLモノクローナル抗体制剤 <フォサマック> <ベネット> <ランマーク>など。
  骨粗しょう症治療や,癌治療に使われる薬です。顎骨壊死の発生に注意が必要です抜歯等の前に休薬が必要な場合があります。顎骨壊死予防のために、定期的な経過観察と、口腔管理が必要です
以上は歯科治療に影響を及ぼす可能性がある薬剤の一部です。お薬の副作用によっては、口が渇くなどの症状が出ることも多いです。
 歯科受診をする際には、お薬手帳をお持ちいただき、服用状況の確認をさせていただけますよう、ご協力を宜しくお願いいたしますm(_ _)m

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