よこやま通信 No.118
~副鼻腔炎と歯の痛みについて~
医局長ですこの時期、同じような症状で来院される方が多かったので、
今回は、アレルギーによる歯の痛みについてお話しさせていただきます
その症状は、風邪や花粉症(アレルギー)などにより、副鼻腔炎と
診断されて抗生物質を服用している際に、上の犬歯から奥歯に
かけて軽度から中等度くらいの響くような痛みが生じるというものです。
特に虫歯や歯周病などの症状は見受けられません。
これは、上顎洞炎による歯の根元に炎症が生じているものと考えられます
花粉症の人にとって、上顎洞炎は他人事ではありません。
花粉症の時期が終わった後で、上顎洞炎を含む慢性副鼻腔炎に
悩ませされる事があるからです
ヒトの頭部には、上顎洞①、篩骨洞②、前頭洞③、蝶形骨洞④という
4つの洞があります。
顔を正面から見ると上顎の上にあって目の下にあるのが上顎洞①、
目の間にあるのが篩骨洞②、眉の間にあるのが前頭洞③になります。
副鼻腔炎になると上顎の奥歯全体が痛くなることがあります
上顎の奥歯の根は副鼻腔に入り込んでいることが多く、副鼻腔炎になると
炎症が根の先から伝わり、上顎の奥歯が痛くなります。
副鼻腔炎になると虫歯のように1本の歯ではなく、2・3本の歯に歯痛が出ます
虫歯が原因の場合、1本の歯に痛みやしみる症状が出ます。
しかし、副鼻腔炎が原因の場合は、副鼻腔に根が接している歯に歯痛が
でるため、2・3本の歯に歯痛の症状が出ます
副鼻腔炎の80%は鼻が原因で起こります。
鼻が原因であれば、抗生物質を1か月ほど服用して炎症を止めれば、
歯の痛みもなくなります
皆さんも歯に違和感や痛みがあるときは部位や時期、あとは体調などを
考えてみて下さいそして近くのスタッフに聞いてみて下さいね
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