よこやま通信 NO.220
矯正担当の暁です。
朝晩と少し涼しくなってまいりました今日この頃、
少し体を動かしやすくなってきたのではないかと思います。
私事ではございますが、子供たちも学校行事、部活の大会などコロナ前と同様に行えるようになっています。
友達と楽しそうに学校生活を送り、休日に遊びに出かける姿を見てなぜか一安心しております。反面、
学年が上がるにつれ、帰宅時間が遅くなってきていることに対しては心配だったりしており、独り立ちする
までは親として色々な感情に悩まされるのでしょうね。今後も仕事、家庭共に精進してまいりたいと思います。
さて、今月の通信は矯正治療で用いられるアンカースクリューについてお話したいと思います。
矯正用のインプラントとも呼ばれていましたが、歯の欠損を補うためのインプラントとは、その大きさおよび
機能も違いますし、名前が紛らわしいことからも、アンカースクリューと呼ばれる様になりました。
このアンカースクリューが登場したことにより、難しい症例をスムーズに改善できるようになってきています。
当医院も患者の状態に応じてアンカースクリューを使い分けております。
歯科矯正用アンカースクリューは、医療用チタン合金(体への為害反応がとても少ない)で、
できた長さ7~10ミリの小さなネジです。歯を動かしたい方向の歯肉に埋め込んで固定源とし、
患部となる歯を引っ張ります。この治療方法にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
ひとつの方向にしか歯を動かせないため、複雑な動きを要する場合はアンカースクリューを何本も埋入しなくてはなりません。
またアンカースクリューを埋め込む位置や骨の質などにより、およそ1割程度の確率でグラグラして
使えなくなったり、抜け落ちてしまったりすることがあります。その場合は再びネジを埋入し直します。
歯科矯正用アンカースクリューのメリット
・とても小さいネジなので施術の負担が小さく違和感もほとんどない。
・ヘットギアのようには目立たないので、治療期間中も快適に過ごせる。
歯科矯正用アンカースクリューのデメリット
・アンカースクリューを埋める位置や骨の質により、抜け落ちてしまう場合がある。
・複雑に歯を動かす場合はアンカースクリューを何本も埋入する必要がある。
今回は、アンカースクリューがどういうものなのかについて説明しました。またこの
アンカースクリューでどのようなことができるかについては次回以降書いていこうと思います。