2019年11月12日 (火)

よこやま通信 NO.161

「噛めば噛むほど健康にいい」はウソ!?

 

 食べ物をよく噛むことによって唾液の分泌が促される、咀嚼筋が使われる、

脳に刺激が伝わるなどから「噛めば噛むほど健康にいい、小顔になる」などといわれています。

 

 しかしこれは本当なのでしょうか?

 

 そもそも顎関節は人体の中でも特に複雑な動きをする関節で、負担がかかりやすくできていることから、

かみ合わせも顎関節の状態に大きく影響を受けています。

 ですから、あごに痛みがあったりかみ合わせに問題があったりする人は、

むしろ「噛みすぎること」に注意して頂きたいのです。

 

また、咀嚼筋のうち咬筋、内側翼突筋、側頭筋といった「閉口筋」(口を閉じる動きで使う筋肉)は

噛むことで発達し、閉口筋が強くなり過ぎると「閉口障害」といって口が開きにくくなって

しまいます。ストレスマネジメントのためにガムを咬む人も多いと思いますが、

咀嚼力の強い人やあごに痛みのある人はほどほどにしておくほうがいいでしょう。

「硬いものや噛み応えのあるものを食べた方がいい」との定説もあります。

 

 現代の日本人が戦前に比べて食生活が豊かになり、硬い物を噛まなくなったため

あごが細くなったことを受けてこういわれるようです。

 しかし、これもケースバイケースです。

「硬いせんべいを食べて歯が割れた!詰め物が取れた!」という

患者さまは多くいます。またサキイカやビーフジャーキーのような弾力のある食材も、

何度も噛まなければならず、人によっては顎関節に負担となることがあります。

 

やはり必要以上に硬い物や弾力のある物を食べないほうがいいのです。

 

 とはいえ、歯を摂食させず、口も開けたままで暮らすこと。

 つまり口呼吸をすすめているのではありません

口呼吸だと口から吸引した空気が直接喉に届き、のどの粘膜が

さまざまな病原菌にさらされることになります。すると病原菌が体内に

入り込みやすくなってしまいます。

 

 さらに口呼吸をしていると口腔内が乾燥し、プラークなどがこびりつきやすくなって

虫歯や歯周病のリスクが高まったり、歯肉炎、舌苔(舌の表面にできる白色

または黒っぽい茶色の苔状のもの)歯周疾患、不正咬合(開咬)の原因になるなど

さまざまなダメージを及ぼします。

 

 

 

 

2019年10月12日 (土)

よこやま通信 No. 160

副医院長のあきらです。

 

最近暑いですね💦

今年は台風が頻繁に発生している影響で気候が安定しないので、秋らしさを感じませんね。

 

9月の連休は大山に遊びに行きました。

台風のせいで雨が多く、大山も雲がかかり見ることができませんでした。高地らしい涼しさも感じませんでしたし、やっぱり気候は重要ですね。紅葉がはじまった頃にまたリベンジしたいと思います。


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今、日本の歯科で問題になっている「大人の虫歯」

 

?中高年の方に多いのですが、この虫歯はいったいどこが虫歯になるのでしょう?

①噛む面 ②側面 ③根元

 

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答えは③根元です💡

「子どもの頃はむし歯がよくできたけど、大人になったらあまりできなくなった」という人、多いですよね。子どもの頃の生えたての永久歯はとっても軟らかくてむし歯になりやすいのですが、大人になると唾液成分で鍛えられて歯がグッと硬く丈夫になるから。…なんて思っていたら、どうやら油断は禁物のようです。

 

「大人のむし歯」の特徴⇒それは⇒歯の根元がむし歯になりやすい!!

 

実は大人のお口は、歯周病や年齢による変化のせいで、歯ぐきが痩せて歯の根元が見えてくることがとても多いのです。この根元はエナメル質という、陶器のような硬いツルツルとした組織で守られていません。軟らかいセメント質という組織や象牙質という組織がむき出しになっています。むし歯菌の出す酸に攻撃されると、ほかの場所よりもむし歯に弱いのです。

そのうえ、近くには歯ぐきの溝があり、そこにはむし歯菌の巣(歯垢)がたまるので、ただでさえ弱い所がますますやられてしまうのです。また、歯の根元がむし歯になると、歯が折れやすくなってしまいます。

 

そこで大事になるのが、プラスの虫歯予防対策。フッ素入り歯磨き剤の使用です。フッ素の、歯の根元の虫歯予防効果はかなり高く、むし歯予防には効果てきめんです。

 

歯の根元が見えてきている人は、フッ素入り歯みがき剤を使ってしっかりむし歯予防しましょう!

2019年9月 8日 (日)

よこやま通信 No.159

歯周病と認知症の関係

 

 

口腔の健康不良はアルツハイマー病の危険因子です。

歯周病と認証の関係はこれまでも指摘されていましたが、明らかでなかったのは、歯周病がアルツハイマー病の原因になるのか、それとも単に認知症の患者さんの多くは口腔管理ができない結果、歯周病にかかっているだけなのか、ということでした。

そんな中、今年に入って歯周病の原因菌がアルツハイマー病の脳で発見され、認知症を発症、進行させる可能性があるという研究が大手の一流科学誌によって発表されました。

 

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1990年代にある研究者が当時アメリカでHIV感染症の治療中、抗ウイルス薬を服用した後にHIV関連の認知症が治った人がいて、アルツハイマー病は感染症が原因となる可能性がある、という考えに興味を持ち、アルツハイマー病で亡くなった患者の脳から歯周病の主な原因菌として知られる、Porphyromanas gingivalis(以下、P. ジンジバリス)を探すプロジェクトを開始しました👓

 

ヨーロッパ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの研究機関が協力し、アルツハイマー病で亡くなった人の脳でP. ジンジバリスを発見することができ、50人以上のアルツハイマー病の脳サンプル90%以上で、ジンジパインと呼ばれる、P. ジンジバリスが持っているタンパク分解酵素が検出されました。

ジンジパインを多く含む脳はアルツハイマー病を示すたんぱく質の量が多く、明らかに認知症のない、50人の高齢者の脳はジンジパインとアルツハイマー病を示すタンパク質両方の数値が低いことがしばしばありました。

そこで、細菌が病気を引き起こしているかどうかを調べるため、健康なマウスの歯茎にP. ジンジバリスを付着させて感染させ、実験をしました。

その結果、アルツハイマー病で見られる、脳の神経細胞を死滅させるタンパク質と死にかけている神経細胞が通常レベルよりも高い数値を検出しました。

 

また、マウスにジンジパインと結合する薬剤を与えると、一般的な抗生物質よりも脳からP. ジンジバリスが除去され、アルツハイマー病の兆候が減少しました。

その後、ボランティアによる薬の最初のテストで、認知症の改善の兆候が示された参加者がいることを発表しています。

 

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アルツハイマー病の原因のひとつは脳内に侵入したP. ジンジバリスであり、それが分泌するタンパク分解酵素であるジンジパインが脳の神経細胞を変性させて、認知症を発症させる可能性があり、さらに新開発のジンジパイン阻害薬によって、アルツハイマー病が治療できる可能性もあることがわかりました✨✨✨

しかし、多量のP. ジンジバリスが脳内に移動するのは重度の歯周炎患者だけと考えられるので、認知症の全ての原因がP. ジンジバリスである、というわけではなさそうです👀

 

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2019年8月 7日 (水)

よこやま通信 No.158

今年の夏は梅雨明けが遅かった割に容赦なく暑い日が続いておりますが夏風邪などひかれてはいらっしゃいませんか。

院長の穣です。

昨年の西日本豪雨で被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。医療費に関しましては現在も行政からの援助は継続されております。ご来院のご負担やご心配が少しでも軽くなっていれば良いなと思っております。当院も微力ではありますが一日も早い日常生活再建のお手伝い継続させて頂ければと考えております。

当院にご来院頂いている患者様におかれましては今更と思われる方がほとんどで、大変恐縮ではありますが、今月は今一度原点に立ちかえり、歯科医院に定期的に通っていただく根拠みたいなものを再確認して頂けると幸いです。

 

 

1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動が8020運動です。

20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると考えられているからです。8020達成率は、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本でしたが、2017年6月に厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査(2016年調査)では、達成者が51.2%(平均残存歯数15本)となりました。現在、8020運動の次なるステップとして、「8020健康長寿社会」の実現を目指しています。それは歯周病等の重症化を防ぎ、今後も継続して8020達成者を増やし、健康寿命社会を目指すということです。

 

 

8020達成者は非達成者よりも生活の質(QOL)を良好に保ち社会活動意欲があるという調査結果や残っている歯の本数が多いほど寿命が長いという調査結果もあります。

今後もこのような研究を継続し、8020運動を推進する根拠をお示しすることも我々の大切な責務であると考えております。まずは一人でも多くの方に8020を達成していただくのが当院の責務であるとは間違いないのですが、仮に8020を達成できなかった方も、ご心配には及びません。しっかりと噛み合い、きちんと噛むことができる義歯(入れ歯)などを入れて口の中の状態を良好に保つことで、20本あるのと同程度の効果が得られます。義歯を含めた歯で食べ物をしっかり噛むことができれば全身の栄養状態も良好になりますし、よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが軽減するという調査結果も出ています。

 

歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。生活習慣病と言われるこの病気は、初期を含めると成人の80%以上がかかっています。(厚生労働省平成17年歯科疾患実態調査)

日頃の忙しさに任せて”暴飲暴食””不規則な生活”など、日常の生活習慣の乱れが歯周病につながりますので、こまめなチェックが重要です。恐れ多くもこの記事をご覧頂いている患者様の中で、まだ定期的に受診をされていらっしゃられない患者様がおられましたら、まずは個々人様のご自覚が何よりも大事で、予防はやる気から始まります。歯磨きなど毎日のお手入れと併せて、口の中の衛生指導等を積極的に行っている当院にぜひ定期的に通う習慣をつけられてみてはいかがでしょうか。

そして、「食べた後や寝る前に磨く」といった基本的なことも忘れてはいけませんが、例えば歯磨きなどの正しい方法や歯磨きなどと併用すると良い補助器具等の使い方など、ぜひ当院の担当医や歯科衛生士に相談してみて頂けると幸いです。

2019年7月12日 (金)

よこやま通信 No.157

7月に入り、やっとまとまった雨が降り、本格的に梅雨の季節になりました☔☁

一気に蒸し暑くなり、寝苦しくなったりするので体調管理等くれぐれもご自愛ください。

 

矯正担当の暁です。

早いもので、今年も半年が過ぎ、一年の折り返しですね。お子様が学生のご家庭はもう少しで夏休みということで、戦々恐々とされておられる方も多いかと存じます👊

当方の過程でも、妻は家事等の負担が増えるということで、少しナーバスになってはおりますが、遊べるときはしっかり遊び、自分も含めお母さんのお手伝いはしっかりしようと考えております。

 

 

さて、今回の横山通信は、じわじわ増えてきている舌側矯正(歯の裏側に装置をつけて歯を動かしていく)についてお話させていただきます✨

 

僕個人的には最初、表側と裏側の矯正治療に対してそんなに見た目も変わらないだろうと思っており、技術的に毎回の調整に少し時間がかかることや費用もかさむことから、最初の相談時にはほぼ表側の治療しか勧めていませんでした。現在でもこちらから誘導するようなことはしませんが。

 

しかしながら、舌側矯正を最初から希望される方も増え、実際治療してみるとやはりその見た目に関しては、本当に矯正治療をしているのかと疑われるほど装置は見えません。口を大きく開けて覗き込んで見えるくらいです。患者様の満足度も非常に高く、ご好評をいただいております。

 

一方で、見た目の問題はほぼ解決できる舌側矯正ですが、デメリットもあります。舌側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、非常に舌に触ります。装置は異物なので最初の時期(1~2週間程)は気になるため舌で装置を触ってしまい、舌の先が荒れます(とても舌は敏感なため)。表側の装置はこのようなことはありません。

 

また、上下の歯の噛み合わせの深さに大変影響を受けます。噛み合わせが深いと食事をする際、下の歯が上の歯の装置に当たってしまい装置が外れてしまいます。その場合は、噛み合わせの調整などをしないと装置が安定しません。これは、表の装置でもありますが、裏の装置で特に顕著です。あと、全体を通しての歯を動かす期間については、ほぼ一緒くらいかと思います。表であっても裏であっても半年差がつくようなことはありません。

 

 

最後に、歯磨きについて触れたいと思います👀

歯磨きの清掃性は舌側矯正の方が悪いと思います。表側についている方が汚れや歯垢などが見やすいことと、裏側だと細かいところで少し手間がかかっている印象です。

より一層の歯ブラシの時間確保をしていただく必要があり、当医院で矯正治療をされている場合、日ごろの歯磨きケアができない方は、すごく注意指導されるものと思っておいてください。ケアのできない方は、別日を設けて歯磨きだけで予約をとっていただきます。せっかく矯正治療をして歯並びや口元が綺麗になっても虫歯になって歯がボロボロになってしまっては元も子もありません。

 

矯正装置周囲のの清掃不良による虫歯の酷さを見てきているため、歯磨きについてきつく注意される時があるかもしれませんが、歯及び体の健康を維持していく上で非常に大事なことですので、ご理解よろしくお願いします。

 

矯正治療に限らず、お口の中に気になることがありましたら、スタッフ、ドクターになんでも聞いてください☀

2019年6月10日 (月)

よこやま通信 No.156

小児のムシ歯と栄養

 

定期的に歯科検診に通っているのに、隣り合う歯にムシ歯ができてしまった…⚡⚡⚡


そんな時は日頃のセルフケア、フッ化物配合の歯磨剤の使用法と歯磨き仕上げ歯磨きデンタルフロスの使用、そして食生活に気を付けてみましょう。

 お子様の食事前のお菓子とおやつの位置づけを確認してみましょう。”おやつ=お菓子”というイメージが強いかもしれませんが、お菓子は本来3度の食事で摂ることのできない栄養素を補う食事です。子どもは大人と比べると体重1kgあたり…エネルギーは倍、タンパク質は約1.5倍、鉄・カルシウムは2~3倍摂らなくてはいけません。

 

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(画像をクリックすると大きく表示されます)

 

つまり、身体が小さいからといって単純に大人の半量を与えればいいというわけではありません。健全な発育を促すためにも十分な栄養素は必要不可欠です。

 タンパク質やカルシウムを多く含む小魚やヨーグルト、ゆで卵などがおやつや夕食前のお菓子にお勧めです☀

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<注意>

・6~7歳の1日の塩分目標量は5.0~5.5gです。大人用の食べ物では塩分を摂りすぎてしまうこともあるので与える量に注意しましょう。

・アレルギーのある子どももいるので、その子に合わせた提案をしましょう。

・窒息事故が起こらないよう注意しましょう。

 

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2019年5月16日 (木)

よこやま通信 NO.155

                                                                                                     
 「歯ぎしり」には、3つの種類があります❗

①ギリギリと上下の歯をこすり合わせる「グラインディング」

②ただ歯を強く噛みしめる「クレンチング」

③カチカチと上下の歯を連続的にかみ合わせる「タッピング」

 

グランディングやタッピングは就寝中💤に音がするので、周りの人が気づきます。

本人にも指摘するでしょうから、歯ぎしりの自覚がしやすいです。しかし、グ

レンチングは音がしないため、周りの人も本人も気づきにくいのです。

 

  なぜ私たちは睡眠中に「歯ぎしり」をしているのでしょうか?

 くわしい原因はわかっていませんが、遺伝や飲酒🍸、喫煙🚬、カフェイン摂取☕、ある種の

抗うつ薬の服用、ストレスの関与が指摘されます。

 実は、歯ぎしりは浅い眠りの時に起こることがわかっています。人間は深い眠りと浅い

眠りを交互に繰り返し、深い眠りの時に筋肉の動きは抑制されています。そして、眠りが

浅くなると抑制が解け、その拍子に頬の筋肉が動き、歯ぎしりが起こると考えられるのです。

先にあげた飲酒や喫煙、ストレスなどは睡眠を浅くする要因であり、とくにストレスは歯

ぎしりの7~10%に関与していると言われます。

 

  歯ぎしりをしている人は、この様な症状がでていませんか?

● 歯が欠ける、割れる

 知覚過敏や、割れたり欠けたりしたところに汚れがたまり、むし歯になることもあります。

● 詰め物が外れる

 治療した歯の金属冠や詰め物をつけていた接着剤の接着力が弱くなり、外れたり欠けたり

 することがあります。

● 被せ物が割れる,すき間ができてる

 セラミックなどの白い陶製の被せ物が割れやすくなったり、歯が傷んで被せ物との間にすき

 間ができたりします。そのすき間に汚れがたまってむし歯になったり、細菌が入って炎症を

 起こしやすくなったりします。

● くさび状の欠けができる

 歯の根元にむし歯とは異なるくさび状のへこみができます。知覚過敏の原因、欠けたところ

 に汚れがたまるとむし歯になります。

● 外骨症

 「骨隆起」ともいいます。口の中の骨が変形し、上あごの骨が出っ張ってきます。ただ、何か

 悪さをするというわけでなく、入れ歯を入れるときに邪魔になる程度です。

● 歯がすり減る

 歯の表面にあるエナメル質がすり減って、歯の神経が過敏になります。また歯をこすり合わせる

 ことで歯自体の上部がすり減ることもります。その結果、冷たい物がしみるなどの知覚過敏の

 症状が現れます。

 

2019年4月10日 (水)

よこやま通信 No.154

副医院長、玲です☀

先日、UCLAに留学していた大学時代の同級生が日本に帰国したので、留学の労いをするため、東京に集まって会食をしました🍴

UCLAはロサンゼルスのビバリーヒルズにあるので、ビバリーヒルズ高校白書が好きだった私としては、憧れの生活であります。

やはり高級住宅地なので家賃の問題や治安の問題のため保険の加入料など、思った以上に生活にお金がかかるようでした。UCLAでインプラントの研究をしていたようで、なにより臨床に役立つような話も沢山してもらいました。彼はこれからは日本で引き続き研究を頑張っていくようなので、頑張ってもらいたいです。

そして私はますますロサンゼルスに行きたくなってしまいました。ですが、先日ビバリーヒルズ高校白書の俳優で私が最もあこがれていたディラン・マッケイ役のルーク・ペリーが脳卒中のため亡くなってしまいました。ビバリーヒルズ青春白書が復活するというニュースとほぼ同時期だったため、とても残念に思いました。ビバリーヒルズに行ってもルークに会えることはもうないので寂しいかぎりです。

ルーク r.i.p

 

さて、今回はキシリトールの効果について検証してみたいと思います✨

 

★キシリトールに耐性菌ができる

キシリトールのミュータンス菌に及ぼす影響は、キシリトールがミュータンス菌内に取り込まれても代謝経路に入れず、エネルギーを消耗させるという無益回路で説明されています。さらに、キシリトールはミュータンス菌のエネルギーを消耗させるだけでなく、糖代謝を阻害する効果も証明されています。

 

一方、ミュータンス菌の中には、キシリトールにより糖代謝を阻害されないものが存在しています。このタイプのミュータンス菌(キシリトール非感受性ミュータンス連鎖球菌: 以下、非感受性菌)は、キシリトールを取り込むためのPTSが先天的に欠如しており、キシリトールを取り込まないので、糖代謝が阻害されません。キシリトールを常用していないヒトの口腔内に存在するミュータンス菌の約1割は非感受性菌で、残りの9割は糖代謝を阻害されるミュータンス菌(キシリトール感受性ミュータンス連鎖球菌: 以下、感受性菌)です。キシリトールを常用すると、約9割存在する感受性菌は徐々に減少し、これに代わって約1割存在していた非感受性菌が増加します。約3ヶ月摂取し続けると9割が非感受性菌に、1割が感受性菌となり、割合が逆転します。

この非感受性菌は突然変異株と考えられており、非感受性菌は感受性菌に比較して、酸の産生(特に乳酸)が少なくなり、プラークの原因となる不溶性菌体外多糖を作りませんので、むし歯には成り難いミュータンス菌と言えます。不溶性菌体外多糖がないことは、プラーク量が少なくなり粘着性も低いため、歯ブラシで清掃しやすく、また感染し難いミュータンス菌とも考えられています。

 

ちょっと難しいですが、キシリトールでむし歯を完全に予防することは出来ないということです。ですが、やはりミュータンス菌の力を弱めることができるので、ブラッシングフッ素による予防はしていかないといけません。

 

やはりキシリトールだけでは盤石ではないので誤解がないようにしましょう❗❗

2019年3月 5日 (火)

よこやま通信 No.153

  内服薬と歯科治療の関係

歯科治療はそのほとんどが出血を認める外科手術と言われています。
歯周炎に対する抜歯や、歯周外科手術、インプラント埋入手術なども増えてきています。患者さんの服薬状況や全身疾患の状態を十分に把握せずにそのような治療に臨むと、重大な病気を見逃し、医療事故を起こす可能性もあります患者さんの服用状況を確認すれば、どのような病気なのか予想ができ、安全に歯科治療を行うことができます
  歯科治療に注意が必要な薬
①抗凝固薬、抗血小板薬、<ワ-ファリン> <バイアスピリン>など。
  出血しやすくなります。抗菌薬や消炎鎮痛薬などと併用すると出血のリスクが高まります 血液検査の「PT-INR」値を確認させて頂く場合があります。
②降圧薬 <アダラ-ト>など。
  血圧の上昇に注意が必要です。高血圧の患者さんの中には、動脈硬化による狭心症や、心筋梗塞、脳血管障害、動脈瘤などを合併している方も多く、歯科の外科手術を行う際には、細心の注意が必要です
③糖尿病薬 <ジャヌビア>など。
  脱水や、血圧が下がりやすい、傷が治りにくいことに注意が必要です。血糖値のコントロ-ル状況を把握するために、血液検査の「HbA1C」値や、食事摂取の有無等を確認させて頂く場合があります
④免疫抑制剤 <ネオラール>など
  抗癌剤、リウマチなどに使われる薬です。感染症に注意が必要です。休薬できないと が多いので、抜歯などの観血的処置を行う場合は予防的抗菌薬投与が必要です。
⑤ステロイド内服薬 <プレドニゾロン>など
  あらゆる病気に対して使われる薬です。感染症に注意が必要です。 ステロイド剤の服用は、生理的に分泌される副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を大量に服用していることと同じなので、長期に服用している方は副腎皮質機能が低下している場合があり、ストレスがかかった時にショック状態になることもあります
⑥ビスフォスフォネート製剤、抗RANKLモノクローナル抗体制剤 <フォサマック> <ベネット> <ランマーク>など。
  骨粗しょう症治療や,癌治療に使われる薬です。顎骨壊死の発生に注意が必要です抜歯等の前に休薬が必要な場合があります。顎骨壊死予防のために、定期的な経過観察と、口腔管理が必要です
以上は歯科治療に影響を及ぼす可能性がある薬剤の一部です。お薬の副作用によっては、口が渇くなどの症状が出ることも多いです。
 歯科受診をする際には、お薬手帳をお持ちいただき、服用状況の確認をさせていただけますよう、ご協力を宜しくお願いいたしますm(_ _)m

2019年2月 9日 (土)

よこやま通信 No.152

医院長の譲です

今年もインフルエンザの流行する時期になりました

予防接種を受けていても発症してしまう事実は、私自身が身をもって経験いたしておりますので、当院の患者の皆さんには何とかして有効な予防方法の提案が出来ればと考えております。

因みに昨年はインフルエンザが大流行となりましたが、今年は昨年を上回るペースで拡大しており、記録的な流行が懸念されているようです

インフルエンザ対策として手洗い・うがいの徹底やマスクの着用などはよく言われますが、

意外にも「歯磨き・口腔ケア」が予防効果を高めることはあまり周知されていません

口腔内の細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやイノラミニダーゼ)を出すため、口腔を不潔に保っているとインフルエンザに感染しやすくなります。

また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させるとの報告もあります。

さらに、インフルエンザウイルスは口腔内雑菌の出す「ノイラミニダーゼ」(NA)という酵素を介して増殖すると考えられています。

タミフルやリレンザなどはそもそもNAの働きを防げることでウイルスの感染拡大を防ぐ抗インフルエンザ薬です。

実際に奈良県歯科医師会の調査では、介護施設で歯科衛生士が高齢者に対しブラッシングや舌みがきの指導を実施したところ、通常の歯磨をしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減することが示されました。

また、杉並区の区立小学校では洗面台を増設、お昼休みの歯磨きを促進する運動をおこなったところ、インフルエンザによる学級閉鎖は半分近くまで減少したとの報告もあります

インフルエンザの流行の予測が困難になっており、薬剤耐性ウイルスの問題も深刻化しているようです。ワクチンや薬剤にたよらない新たな感染予防および重症化対策を検討しないといけませんね。

このような予防対策の一環として、ぜひお口の中の細菌の数を減らすことでイノラミニダーゼ(NA)の量を積極的に減少させることができる歯磨きと口腔ケアを積極的に取り入れていただくことを強くお薦めいたします。

寒い冬こそ、こまめなお口のメンテナンスですね

特に定期的に通ってくださっている皆さんはメンテナンスの期間をこの時期は変更してみるのも有効かと思われます。

不幸にもインフルエンザに感染してしまったら、治療はやはり内科にお任せするしかありませんが、予防のためにはぜひ歯科医院も大いに利用して頂いて健康を維持して頂き、せっかくですから冬ならではの楽しみも満喫して頂けたら医療従事者として大変うれしく思います。

遅れましたが、今年も横山歯科・矯正歯科医院をご愛顧よろしくお願いいたします

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